今週の発酵・醸造ニュースまとめ【10/12〜10/18】

今週の発酵・醸造ニュースまとめ【10/12〜10/18】 未分類

最終更新: 2026-10-18

今週の発酵・醸造業界では、長野県の味噌蔵2社がそれぞれ秋の恒例イベントで多くの来場者を集めたほか、秋田県では味噌・醤油の出来栄えを審査する品評会が72回目を迎えた。あわせて、俳優の斎藤工氏がみそ文化の継承について発言したことや、英国の大学が醸造・蒸留分野の新研究センター設立を打ち出したことも話題となった一週間だった。

味噌・醤油蔵

タケヤみそ「秋の感謝祭」、2日間で前年比8%増の推定2900人が来場

竹屋(タケヤみそ)が長野県諏訪市の諏訪工場併設施設で開催した秋の恒例イベント「みそプラザ2026」の来場者数が、2日間合計で前年比8%増の推定2900人に達したと報じられた。豚汁の無料サービスやみそ詰め放題コーナー、みそ蔵見学会などが人気を集め、売上も過去最高を更新したという。

味噌蔵が見学や体験を通じて製造工程を直接伝える取り組みは年々広がっており、蔵ごとの原料や仕込み方の違いを知っておくと、こうした見学もより楽しめる。味噌の種類や特徴については「味噌の種類と違いを徹底解説|原料・色・味・地域別の特徴と選び方」で詳しく解説している。

(情報元:食品産業新聞社ニュースWEB)

長野「すや亀」の秋恒例「みそ盛りチャレンジ」、4.2キロを盛る参加者も

長野市の老舗味噌店「すや亀」が開催している秋の「蔵出し祭」で、制限時間30秒でみそを盛れるだけ盛る「みそ盛りチャレンジ」が人気を集めていると報じられた。1.6キロ以上盛るとお得になる仕組みで、参加者の中には4.2キロを盛った人もいたという。同店の女将は、原材料の高騰や人件費の上昇が続くなかでも「みそ屋の心意気」で年2回のサービスを続けていると語った。

原材料コストの上昇は味噌業界全体が抱える課題であり、こうした体験型イベントは価格以外の価値を伝える手段としても注目される。蔵元を実際に訪ねてみたい人は「味噌蔵見学おすすめ10選|全国の蔵元を地域別に紹介」も参考になる。

(情報元:NBS長野放送・Yahoo!ニュース)

醸造技術・研究

英ヘリオット・ワット大学、醸造・蒸留の新センター設立でスコットランド経済に年5340万ポンドの効果と試算

英国スコットランドのヘリオット・ワット大学が計画する「Centre for Advanced Brewing and Distilling(CABD)」について、経済調査会社BiGGAR Economicsが、設立によってスコットランド経済に年間5340万ポンドの効果と260人規模の新規雇用が生まれるとの試算を公表したことが報じられた。同センターは総額3500万ポンド規模で、政府から970万ポンド、飲料業界から2530万ポンドの資金提供を受ける計画だという。10年後には年間3億2480万ポンドの経済効果と1570人規模の雇用創出に拡大するとの見通しも示された。

ビール・ウイスキーの醸造・蒸留分野で研究機関への大型投資が進む動きは、醸造技術者の育成や研究拠点の充実が業界全体の成長につながるという点で参考になる。未経験からクラフトビール醸造の道を目指す場合の始め方については「クラフトビール醸造の始め方|未経験から醸造家への道筋を解説」で解説している。

(情報元:The Spirits Business)

業界ニュース

秋田県味噌醤油品評会、今年で72回目を開催

秋田県内の味噌・醤油メーカーが出品する「秋田県味噌醤油品評会」が開催され、今年で72回目を迎えたことが報じられた。県総合食品研究センターの職員らが審査員となり、色・味・香りの観点から各社の味噌・醤油の出来栄えを審査したという。

長年にわたり地域の蔵元が品質を競い合う品評会は、各地の醸造文化を支える基盤のひとつになっている。味噌・醤油の全国的な生産動向については「日本の味噌・醤油・酢 生産量の推移と都道府県別ランキング【農水省統計】」で紹介している。

(情報元:秋田朝日放送・Yahoo!ニュース)

俳優・斎藤工氏、「みそ文化を次世代へ」継ぐ人と蔵を結ぶ活動に意欲

自宅でみそを手作りするほどのみそ好きとして知られる俳優の斎藤工氏が、味噌メーカーの関連イベントに登場し、後継者不足で減少している味噌蔵の現状に触れたうえで、継ぎたい人と蔵元を結ぶ活動に意欲を示したことが報じられた。若い世代に限らず、幅広い層をつなぐ役割を担いたいという考えを語ったという。

味噌蔵の継承は、醸造業界に未経験から関わりたい人にとっても身近なテーマだ。実際に蔵を継いだ人たちの事例は「味噌蔵・醤油蔵を継いだ人たちの軌跡|4つの実例から学ぶ」、杜氏としてのキャリアパスは「杜氏になるには?未経験からのキャリアパスと必要な資格・年収を解説」で詳しく解説している。

(情報元:テレビ朝日系(ANN)・Yahoo!ニュース)

今週の発酵・醸造業界まとめ

カテゴリ 主なトピック 注目ポイント
味噌・醤油蔵 タケヤみそ「秋の感謝祭」に推定2900人来場 蔵見学会・詰め放題など体験企画で売上も過去最高
味噌・醤油蔵 すや亀の「みそ盛りチャレンジ」が人気 原材料高騰下でも”みそ屋の心意気”で続けるサービス企画
醸造技術・研究 英ヘリオット・ワット大学が醸造・蒸留の新センター計画 研究拠点への大型投資がスコットランド経済に年5340万ポンドの効果
業界ニュース 秋田県味噌醤油品評会が72回目を開催 地域の蔵元が品質を競う長年の取り組み
業界ニュース 斎藤工氏が「みそ文化を次世代へ」継承支援に意欲 後継者不足の味噌蔵と継ぎたい人を結ぶ構想

今週は、長野県の味噌蔵2社がそれぞれ体験型イベントで多くの来場者を集めたことが目立った。価格競争だけでなく、見学や詰め放題といった「体験」を通じて味噌の魅力を直接伝える取り組みが、業界全体で広がっていることがうかがえる。

一方で、秋田県の品評会や斎藤工氏の発言は、品質を守り継ぐ基盤としての品評会や、後継者不足という業界の構造的な課題にも目を向けさせた。海外では大学の研究センターへの投資という形で醸造分野の将来に資金が投じられており、国内でも継承や人材育成のあり方が改めて問われる一週間だった。

来週以降も、秋の仕込みシーズンが本格化するなかでの各地の蔵元の動きや、後継者・人材育成に関する取り組みに引き続き注目していきます。

参考記事

  • 食品産業新聞社ニュースWEB「タケヤみそ秋の感謝祭開催、2,900人が来場」
  • NBS長野放送(Yahoo!ニュース)「制限時間30秒で『みそ盛りチャレンジ』 1.6キロ以上でお得!『4.2キロ』を盛る参加者も 長野市の老舗味噌店で人気のイベント」(2026-10-16)
  • The Spirits Business「Heriot-Watt centre could add £53.4m to Scottish economy」
  • 秋田朝日放送(Yahoo!ニュース)「みそとしょうゆの出来栄えを評価 今年で72回目の『秋田県味噌醤油品評会』」
  • テレビ朝日系(ANN)(Yahoo!ニュース)「【斎藤工】『みそ文化を次世代へ』継ぐ人と蔵を結ぶ活動に意欲」(2026-10-13)


コメント

タイトルとURLをコピーしました