今週の発酵・醸造ニュースまとめ【9/21〜9/27】

今週の発酵・醸造ニュースまとめ【9/21〜9/27】 未分類

秋の仕込みシーズンを前に、今週の発酵・醸造業界では各地の蔵が一般向けの見学・体験イベントを相次いで打ち出した。高岡の山元醸造や川島の笛木醤油、NSGグループの味噌蔵仕込み体験など、蔵元と消費者の距離を縮める動きが目立つ一週間だった。あわせて塩麹ブームの継続やクラフトビールでの実験醸造、醸造機械メーカーの決算動向も話題となった。

味噌・醤油蔵

高岡・山元醸造の蔵フェスで親子ら70人がみそ仕込みに挑戦

北日本新聞webunプラスが報じたところによると、富山県高岡市の山元醸造で開催された「蔵フェス」において、親子連れなど約70人が味噌の仕込み体験に参加したことが明らかになりました。

蔵元が一般向けに仕込み体験の場を提供する取り組みは、味噌づくりの工程を実際に体験してもらうことで、発酵食品への理解を深める機会になります。麹と大豆・塩を混ぜ合わせて仕込む工程は家庭でも再現可能で、仕込みの時期や進め方については「味噌の仕込み時期はいつがベスト?季節別の特徴と失敗しないコツ」でも詳しく解説しています。

(情報元:北日本新聞webunプラス)

川島の笛木醤油、生揚げ醤油を添えた限定メニューと10月1日のファンミーティングを発表

埼玉新聞が報じたところによると、埼玉県川島町の笛木醤油において、人気メニューに生揚げ醤油を添えた限定販売が行われるほか、2026年10月1日にファンミーティングを開催することが明らかになりました。蔵でしか味わえない醤油やしょうゆ風味のスナック菓子、ロールケーキなどの新商品試食会も予定されているといいます。

生揚げ醤油は、火入れ(加熱殺菌)を行う前の搾りたての醤油を指し、通常の醤油よりも香りが華やかでフレッシュな味わいが特徴です。火入れの有無によって風味がどう変わるかは、醤油の種類ごとの違いを知るうえで重要なポイントで、詳しくは「醤油の種類と違いを徹底比較|5つの醤油の特徴・使い分けを解説」で解説しています。蔵元がファン向けのイベントを通じて限定商品や工程を直接伝える動きは、醤油蔵と消費者の距離を縮める効果的な手法といえるでしょう。

(情報元:埼玉新聞)

NSGグループ、味噌蔵見学と味噌仕込み体験を10月10日に開催(創立50周年記念)

NSGグループおよびPR TIMESが報じたところによると、120年以上続く老舗の味噌蔵において、親子で見学・体験できる「味噌仕込み体験」がNSGグループ創立50周年記念イベントとして2026年10月10日に開催されることが明らかになりました。参加者は蔵見学を通じて味噌づくりの工程を学びながら、自分だけの「手前味噌」を仕込むことができるといいます。

老舗蔵が節目の記念事業として一般向け体験イベントを企画する動きは、地域に根差した発酵文化を次世代に伝える取り組みとして注目されます。手前味噌づくりは麹の量や塩分濃度によって仕上がりの味が大きく変わるため、事前に基本を押さえておくと当日の理解も深まります。

(情報元:NSGグループ・PR TIMES)

発酵食品トレンド

塩麹ブーム継続、ソルトソムリエが「塩麹に合う塩」を提案

ウォーカープラスが報じたところによると、塩麹ブームが継続するなかで、ソルトソムリエが塩麹づくりに適した塩の選び方を提案する企画が掲載されたことが明らかになりました。

塩麹は麹・塩・水を発酵させてつくる万能調味料で、使用する塩の種類によって塩味の角の取れ方やまろやかさが変わるとされています。塩麹の基本の作り方や使い方については「塩麹の作り方と使い方を完全ガイド|失敗しないコツから醸造キャリアまで」で詳しく解説しています。調味料選びの専門家が塩麹を取り上げる機会が増えていることは、家庭での発酵調味料活用がより深く浸透しつつあることを示しています。

(情報元:ウォーカープラス)

世界が注目する「MISO」、東京唯一のみそ蔵が守る職人技を紹介

dメニューニュース(TOKYO MX+)が報じたところによると、究極の味を導く「噌ムリエ」と、東京都内で唯一操業を続けるみそ蔵が守る職人技を紹介する企画が放送されたことが明らかになりました。

味噌は原料の配合や麹の割合、熟成期間によって味わいが大きく異なり、産地や蔵ごとの個性が際立つ発酵食品です。味噌の種類ごとの特徴や選び方については「味噌の種類と違いを徹底解説|原料・色・味・地域別の特徴と選び方」でも詳しく紹介しています。都市部で希少となった味噌蔵の技術が海外からも注目される動きは、発酵文化の価値が国内外で再評価されていることの表れといえます。

(情報元:dメニューニュース・TOKYO MX+)

醸造技術・研究

ISEKADO、実験醸造40作目に味噌樽熟成ワイルドエールを発表

ニコニコニュースが報じたところによると、クラフトビールブランド「ISEKADO」が、実験醸造シリーズの40作目として味噌樽で熟成させたワイルドエールを発表したことが明らかになりました。

味噌の仕込み樽を熟成容器として転用する試みは、木桶や樽に染み込んだ発酵由来の香味成分をビールに移す手法として注目されます。日本酒蔵や味噌蔵に由来する容器・技術をクラフトビール醸造に応用する動きは近年各地で広がっており、未経験からクラフトビール醸造に挑む道筋については「クラフトビール醸造の始め方|未経験から醸造家への道筋を解説」でも解説しています。

(情報元:ニコニコニュース)

業界ニュース

フジワラテクノアート、藤原恵子社長が20年ぶりの売上規模での着地を見込むと発言

Yahoo!ニュース(食品産業新聞社ニュースWEB)が報じたところによると、醸造機械メーカーのフジワラテクノアートの藤原恵子代表取締役社長が、前年・前々年に受注した味噌・醤油関連設備の売上計上により、20年ぶりとなる売上規模での着地を見込んでいると明らかにしました。

醸造機械メーカーの受注動向は、味噌・醤油蔵の設備投資意欲を映す指標としても注目されます。国内の味噌・醤油の生産量は近年横ばいから緩やかな減少傾向にあるとされる一方、既存設備の更新需要が堅調であることがうかがえます。国内生産の推移については「日本の味噌・醤油・酢 生産量の推移と都道府県別ランキング【農水省統計】」でも詳しく解説しています。

(情報元:Yahoo!ニュース・食品産業新聞社ニュースWEB)

今週の発酵・醸造業界まとめ

カテゴリ 主なトピック 注目ポイント
味噌・醤油蔵 高岡・山元醸造の蔵フェスでみそ仕込み体験 親子ら70人が参加し発酵食品への理解を深める場に
味噌・醤油蔵 川島・笛木醤油が生揚げ醤油限定販売+ファンミーティング 10月1日開催、蔵限定商品でファンとの接点を強化
味噌・醤油蔵 NSGグループが味噌仕込み体験を10月10日開催 創立50周年記念、老舗蔵の技術を次世代へ継承
発酵食品トレンド 塩麹ブーム継続、ソルトソムリエが塩を提案 専門家視点の発酵調味料コンテンツが拡大
発酵食品トレンド 東京唯一のみそ蔵の職人技が話題に 「MISO」への世界的関心の高まりを象徴
醸造技術・研究 ISEKADO、味噌樽熟成ワイルドエールを発表 味噌蔵の樽・容器をクラフトビールへ応用する動き
業界ニュース フジワラテクノアート社長が20年ぶりの売上規模を見込む 味噌・醤油設備の更新需要が堅調に推移

今週は、高岡の山元醸造やNSGグループ、川島の笛木醤油など、各地の蔵が見学・仕込み体験・ファンミーティングといった形で消費者との接点を積極的に設ける動きが目立ちました。蔵元が工程や商品を直接伝える機会を増やすことは、発酵文化への理解を広げるうえで大きな意味を持ちます。

一方で、塩麹ブームの継続や「MISO」への世界的な注目、ISEKADOによる味噌樽熟成ビールの実験醸造は、伝統的な発酵食品が新しい消費シーンや技術領域へと広がりを見せていることを示しています。フジワラテクノアートの決算見通しからも、味噌・醤油業界の設備投資が堅調に推移していることがうかがえます。

来週以降も、秋本番を迎える各地の蔵の仕込み動向や、体験イベントを通じた発酵文化の発信の広がりに引き続き注目していきます。

参考記事

  • 北日本新聞webunプラス「みそ仕込みに挑戦 高岡・山元醸造の蔵フェスで親子ら70人」(2026-09-20)
  • SASARU「とんこつ醤油ラーメン560円!銭湯グルメ話題!”26日ふろの日”ソフトクリーム170円【湯めごごち 南郷の湯】」(2026-09-20)
  • 埼玉新聞「特別…人気メニューに生揚醤油を添え販売 川島の笛木醤油、10月1日にファンミーティング」(2026-09-21)
  • ウォーカープラス「ブームの『塩麹』、ソルトソムリエが選ぶ”塩麹に合う塩”とは?」(2026-09-21)
  • NSGグループ「親子で見て、学んで、味わう。味噌蔵見学を初開催」(2026-09-24)
  • dメニューニュース(TOKYO MX+)「世界が注目する『MISO』の魅力…究極の味を導く”噌ムリエ”と、東京唯一のみそ蔵が守る職人技」(2026-09-24)
  • ニコニコニュース「ISEKADO、実験醸造40作目は味噌樽熟成ワイルドエール」(2026-09-24)
  • PR TIMES「120年以上続く老舗味噌蔵で、自分だけの『手前味噌』作り味噌蔵で仕込む『味噌仕込み体験(NSGグループ創立50周年記念)』を10月10日に開催」(2026-09-25)
  • Yahoo!ニュース(食品産業新聞社ニュースWEB)「【醸造機械メーカーのトップに聞く】フジワラテクノアート・藤原恵子代表取締役社長 20年以来の売上規模で着地見込み」(2026-09-25)


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